論理的に考える技術
- 著:村山涼一
- 出版社:ソフトバンククリエイティブ
- 定価:945円(税込み)
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書評データ
積読レビュー。第1,2章、第3章の一部は、文章の読み方書き方について。接続詞から文章を把握、構成する方法について解説してあり、正直小学生向けの内容。中学生以上は読み飛ばしてオーケーだと思います。
後半は、論理的にビジネスを考える、ということでマーケティング戦略やビジネスモデルに関する話。雑誌LEONやPSPが大ヒットした理由などなど。こういった話は新鮮でちょっと面白かったです。PSPがヒットしたのかどうかは微妙ですが。。。
全編通して、著者自身の書いた文章を例文として説明しているので、なんだかオナニーを見せられてる感じで微妙でした。著者のホームページで公開していたという小説、ショートショート、おまけに童話。童話に至ってはネタとしか思えんかった。
ちなみに、例文の「若者犯罪の急増について」(P108)では、「若者の能力は昔と比べて上がっているのに、何故優れている若者が犯罪に走るのだろうか。それはテレビ、マンガ、ゲームなどのせいで、リアルとバーチャルの区別がついていないからだろう」と述べてます。よく聞く意見ですね。例文に突っ込むのもナニですが、ゲーム好きとして私は声を第二指定遺体大にして言いたい。
上のグラフを見れば判るとおり、報道されて世間に認知される少年犯罪は増えているが、少年犯罪件数自体は減少しています。判り易く論理的な文章であることと、それが信用できるか否かつうのはぜんぜん関係ないなあ、、、とつくづく思った次第です、いい意味で。